カムイエクウチカウシ山(北海道)1979m
2009年8月21日 雨後曇り 2名
ゲート14:45-16:15七ノ沢出合
予定は一日遅れになっていた。七ノ沢出合まで行っておくとそこからなら日帰り可能かと思われた。本来なら八ノ沢出合からの往復である。

雨上がり後で増水の程度はまだわからないが、やや濁っている程度だ。

2009年8月22日 曇り 
七ノ沢出合4:55-6:45八ノ沢出合ー8:40三俣付近-17:00稜線-17:45頂上-19:30八ノ沢カールビバーク
増水で渡渉を心配していたが膝上に来ることはない。 八ノ沢出合までは踏跡を辿ることが多いが何箇所も渡渉を繰り返す。
八ノ沢出合からは沢の中を歩くことが多くなり、岩をつたい歩きするようにもなって来る。前方カール付近はガスの中にある。 雪渓が現れると急峻な滝も現れ開放的になって来る。
三俣付近だが右手にも一本沢があり、どこがルートかはっきりと判らなかった。  結局右手の沢に行き、右岸の踏み跡を辿る。すぐに怪しくなるがそのまま進む。ヤブコギだがどうせカールに行き着くと思っていた。
ところが行けども行けどもヤブから脱出出来ない。 下界は晴れだが我々はガスの中に突っ込むことになる。しかもハイ松の猛烈なヤブに時間ばかりが過ぎてゆく。
風もあり、ガスで体も濡れてくるので雨具を着用。もうどこかでビバークすることを考えておかなければならなくなった。ビバークならハイ松の中が風が来なくて良さそうだった。  薄暗くなってようやく頂上に着く。明るい内は歩きカールまで行くことにする。稜線で暗くなりヘッドランプの明かりでカールまで降りて来る。ガスと暗闇の中で位置は解らず岩陰に身を潜めてビバークすることになった。
2009年8月23日 晴れ後曇り 
八ノ沢カール4:45-10:20三俣-八ノ沢出合-17:35七ノ沢出合
ウツラウツラしただけで熟睡はとてもできていない。上部は相変わらずガスだが我々の下山方向は晴れ模様だ。  この山には表示というものが頂上にしかない。踏跡を辿って行くとこの沢に来た。下降路も間違っていた事に後で気付くことになる。
沢の下部で行き詰る事が多くなり、その度にヤブコギやら沢の横断でルートを選びながらの下降となる。  20m6ミリのロープでのトラバース、下降は心細いものがあった。ついにSさんが滑落、そして私も驚いた瞬間に滑落ということになった。幸いその地点から沢を二つまたいで赤布を下方に見つける事が出来た。
二つの沢をトラバースしてようやく正規の登山ルートに戻ることが出来た。 打撲と疲労で歩みは遅く、夕刻やっとテントに着くことになった。
我々の辿ったルート、コースタイムとも参考になりません。特に沢の下降は危険なので真似しないようにして下さい。
戻る