大幽沢〜東ノ沢〜ヨシノ沢〜丸山岳1820m・往復(南会津)
2005年8月5日  晴れ 2名
大幽沢9:00-9:40堰堤-10:40東ノ沢出合-13:45高巻道-14:10ヨシノ沢・窪ノ沢出合
林道から黒谷川に架かる橋を渡ると、大幽沢沿いに作業道が続いている。これを40分辿ると堰堤に降りる。堰堤上部は広々とした河原になっており、いよいよここから沢歩きの登山となる。  深みを避け何度も渡渉を繰り返す。水は冷たくなく心地良い。  所々両岸は狭まり渓谷の様子も見せる。膝上程度水に入るだけでほとんどの場所は通過できる。
ヘツリ、高巻きもまじえ、変化をもたらす。  ゴルジュ、雪渓の出現で大高巻きとなる。  高巻きを終え、降りた所が窪ノ沢、ヨシノ沢の出合である。ここにテントを張り翌日頂上往復とする。
2005年8月6日  晴れ時々曇り
テント場6:30-8:10西俣出合-10:05上部二俣-11:50草原-12:35頂上12:55-17:50テント場
テント場を出発すると間もなく雪渓。空気が冷やされ水蒸気が漂う。  本日二つ目の雪渓。比較的単調な沢歩きに変化をもたらしてくれる。  西俣の出合付近、稜線の一部が見え始めてくる。
西俣からは小滝もいくつかあり、高度を稼ぎ始める。  上部の二俣、どちらに進むか迷う所であるが右俣に入る。  沢幅も狭まり、イタドリが被うようになるが大した邪魔にはならない。
沢を抜け出すと草原となっている。横断している踏跡に突当たるがこれを右に行きヤブコギになってしまった。結果的には左にルートをとればヤブコギすることはなかった。  最初のピークには池塘もあり、みごとな草原とお花畑がある。マイナー名山にふさわしい雰囲気である。  トレース以外に人の気配は感じられない。ゆっくりと寝そべっていたい所である。
ゆっくりも出来ないので、早々に下山開始する。  イタドリを掴みながら慎重に下って行く。  小滝もゆっくり慎重に。
雪渓も朝方よりも細ったような気がする。  テント場に帰ってみると釣り人が一人。貴重な岩魚をご馳走してもらった。  一匹づつでいいと言うのに、25cm以上の大物を4匹も。淡白で美味しく戴きました。有難うございました。
2005年8月7日  晴れ時々曇り
テント場7:25-10:40堰堤12:10-13:05黒谷川林道
翌日彼はヨシノ沢に尺物を狙いに、我々は巻き道から下山する。  登る時には一部ザイルを使用した所もあったが下りでは使用することもなかった。  堰堤まで帰ってくると、もう一安心。ここでゆっくり昼食をして黒谷川林道に戻る。
 丸山岳はマイナー名山として「岳人」で取上げられています。二泊三日の土日を含む山行だったが、すれ違った人全員と会話することができた。それもその筈で出会ったのは釣り人二名、登山者一名のみでした。登山道は無く、最低でも一泊、通常は二泊を要するものです。取りたてて特徴があるわけでもなく、人が登らないから優しく自然が残されているといった感じの山です。頂上部分の草原、お花畑を見ると、より一層そっとしておきたい山です。まさしく手垢のついてない山です。また一般登山者には難しく、山慣れした者にしか近寄りがたい山でもあります。
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