佐治川支流北谷 (高鉢山)  鳥取県佐治村
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遡行時間 F1-堰堤(1時間半)、堰堤−雨滝(1時間半-2時間)
尾際の中程で佐治川を渡り林道に入る。1km行った所に3台分の駐車スペースがある。林道はもう少し続くが乗り入れできない。林道が終わり少し歩くとF1があるが、釜があり泳がなければ登れない。50m引き返し右手の斜面を登ると道がある。この道は滝を巻いた所で沢に降り終わる。
少し歩くと小滝が連続して現れてくる。いづれも気持ちよく通過できる。  容易な滝が連続し、なかなか面白い。この滝の上部が最初の、滝の空白地帯といってよい。
下段を注意して上り、上段のみ左手から巻く。さらにその上の小滝も一緒に巻くと、前方に堰堤が見えるので、そこまで巻くことになる。堰堤上部は二度目の滝の空白地帯。  大きな岩がゴロゴロした地帯を通過すると、また滝が連続してくる。となりの山王谷と同じく、小滝でも釜を持つものが多い。へつりに失敗すれば、首までドップリつかることになる。
谷幅が狭まり小ゴルジュといってよい。右手からはいくつかの滝が落ちてくる。  前方に大きな滝が見えてくるが、枝沢からのものである。
高さが少しあるので初心者がいる場合はザイルを使用した方がよい。さらに小滝を5つ程超えると前方に巨大な滝が目に入ってくる。天空の滝とも言うべき雨滝である。  滝の下半分が落下したような巨大ハングを持つ滝と、岸壁とで成り立っている。この滝上部に出るには、100m引き返した地点から、どちらからでも巻けそうだが高度差100m以上のヤブコギとなるであろう。
下山時間を考えると、雨滝で打ちきりにするのが区切りがよい。私達は30分沢を下降し、左岸の上部にある林道を目指した。下山して地元の人の話を聞くと、雨滝から150m下ったあたりの左岸に、林道に続く道があるようだ。

北谷は大小40以上の滝が連続し、しかもその殆んどが登れるので充実した沢登りが味わえます。

今回HP『私の山登り』の丸岡さんと同行することが出来ました。参考になるのでそちらも見て下さい。

 
   『北谷』   地域研究報告因幡の山やま 鳥取県東部山岳研究会議編

 この谷はブナやトチの大木の下に木地屋の墓の苔むす、暗く静かな、めったに人の訪れることもない谷であった。が、ここ四、五年、シマイヌワラビとイヌワシにより一躍脚光を浴び、それに加えて伐採・植林のための林道建設により入山者も増え、すっかり人臭くなってしまった。

 沢登りとしては滝はほとんど直登出来るがザイルはあった方が良い。また、雨滝(あまだき)は陥没滝というのか、馬蹄状の岸壁が周りを取り囲んだ滝で岩登りの対象としてもなかなか手強い壁である。右側を高巻くことも出来る。

 滝の主なものをあげると入口10mの漏斗状の滝、中ン谷分れの上の5m、その上の棚状5m、大堰堤下の7m、泥壁状の10m、最後の雨滝50mと、なかなかに面白い。雨滝上まで抜けるとすれば日帰りはちょっと無理。

上へ 北谷遡行図