上地川本谷

林道が谷を横切る橋付近に、本谷と唐戸谷の出合、登山道が集中している。橋の北側にベンチ、駐車スペースがある。最初は登山道を歩き、道が沢と離れていく付近から入渓する。歩き始めて一時間は枝沢からの滝を二つやり過ごすだけで、何の困難もない。

釜をもつ小滝にはじまり、3m前後の小滝が連続し始める。	左俣へは本谷にかかる7mの滝の右手付近を巻く。左俣に連続する二つの滝を同時に巻いた付近で沢に降りる。

小滝を３つ程越えると、8mの滝に突き当る。これを右から巻く。	3m前後の小滝が連続する付近を通過して行く。沢の中にも小雪が残るようになってくる。


正面の核心部を尻目に小尾根に取り付く。小雪混じりのトラバースとなるため、沢登りをあきらめ、そのまま直登する。	雪混じりの小尾根は滑りやすい。程なく歩きやすい枝沢へ降りる。枝沢もすぐに行き詰まり、雪の中のヤブコギに突入する。

しばらく冷たいヤブコギを続けて行くと縦走路に飛び出す。頂上の避難小屋までは10分。頂上は5cmの積雪、もう雪だるまも出来上がっていた。	翌朝、出合付近から稜線を望む。3cmの新雪、頂上付近は20cmを越える積雪が予想され、唐戸谷遡行をあきらめ、下山する。